MacBookを別のMacのモニターとして使う

更新日 2026-10-13

MacBookは、別のMacのモニターとして使えます。たとえば、もう1台のMacBookやMac mini、Mac Studioのサブディスプレイにできます。ただ、MacBookには映像入力がなく、AppleのSidecarはiPad専用なので、アプリが必要です。私が開発しているDisplayBridgeを使うと、Thunderboltケーブル1本で、MacBookが本物の2台目のディスプレイになります。私自身、16インチのMacBook Pro 2台で使っています。
結論から言うと、Thunderbolt 3を備え、macOS 13以降が動くMac同士なら使えます。2021年以降の14インチ・16インチのMacBook Proをディスプレイにすると、120Hzで表示されます。一方、Windowsパソコンやゲーム機のモニターとしては使えません。

机の上に並んだ2台の16インチMacBook Pro。1本のThunderboltケーブルでつながっています。左はDisplayBridgeのウインドウに緑色の接続線を表示し、右は宇宙の壁紙の拡張デスクトップを表示しています。
私の2台の16インチMacBook Pro(M1 Pro)。左が作業に使うMac、右がその2台目のディスプレイで、Thunderboltケーブル1本でつながっています。

できること、できないこと

MacBookを2台目のモニターにできるかどうかは、何をつなぎたいかで決まります。

メインのコンピュータMacBookを2台目のモニターにできるか
ほかのMacBook、Mac mini、Mac Studio、iMacできます。両方のMacがThunderbolt 3または4を備え、macOS 13 Ventura以降なら、DisplayBridgeとケーブル1本で使えます。MacへのAirPlayでも、ワイヤレスで圧縮された映像なら映せます
WindowsパソコンDisplayBridgeではできません。Luna DisplayやDuet Displayなら可能ですが、映像は圧縮されます
PS5、Xbox、Nintendo Switchできません。MacBookには映像入力がありません
iPadできません。Sidecarは逆向きで、iPadをMacのディスプレイにする機能です

SidecarやユニバーサルコントロールではMacBookをモニターにできない理由

Appleには、MacBookを2台目の画面にできそうな機能が3つありますが、実際にできるのはそのうち1つだけです。

  • Sidecarは、MacのデスクトップをiPadに広げる機能です。macOS 26でも、Macをディスプレイにすることはできません。
  • ユニバーサルコントロールでは、1組のキーボードとトラックパッドで2台のMacを行き来できますが、それぞれのMacは自分のデスクトップを表示したままです。画面は広がりません。
  • MacへのAirPlayを使うと、デスクトップを別のMacに広げられます。2018年以降のMacBook ProとMacBook Airも受信側になれます。無料でワイヤレスですが、映像が圧縮されるので、文字は本物のディスプレイほどくっきりせず、遅延もはっきりわかります(詳しくはMacへのAirPlayのガイド(英語)をご覧ください)。

紛らわしいのは、「コントロールセンター」の「画面ミラーリング」で、iPadとMacが同じリスト(「ミラーリングまたは拡張:」)に並ぶことです。iPadを選ぶとSidecarが、Macを選ぶとMacへのAirPlayが使われます。見た目は同じでも、Macを選んだ場合はワイヤレスで圧縮された映像です。

また、古いiMacにあった「ターゲットディスプレイモード」(iMacの画面を別のコンピュータのモニターとして使う機能)は、MacBookには一度も搭載されていません。

DisplayBridgeでMacBookをモニターとして使う

DisplayBridgeは、両方のMacに同じものを入れて使うアプリです。2台をThunderboltケーブルでつなぎ、作業に使うMacで「接続」をクリックします。すぐに、そのMacの「システム設定」にMacBookが2台目のディスプレイとして表示され、ほかの外部モニターと同じように使えます。ウインドウを移したり、左右どちらかに配置したり、メインの画面にしたりできます。

左のMacBook Proで「接続」(英語表示ではConnect)をクリックすると、数秒後に右のMacBook Proが2台目のディスプレイになります。続いて、ウインドウを2つの画面のあいだで動かしています。編集なしで撮影しています。

映像は圧縮されずにケーブルを通り、MacBookのRetina解像度のまま届きます。音をMacBookのスピーカーで鳴らすこともできます。遅延はアプリにリアルタイムで表示され、私の2台のMacBook Proの環境では、フレームをキャプチャしてから表示するまで約30ミリ秒です。ふだん使っていて気になることはありません。私はM1 Pro搭載の16インチMacBook Pro 2台を、1台は作業用に、もう1台はその2台目の画面として使っています。

ProMotion搭載のMacBook Proなら120Hz

ディスプレイとして使うMacBookが2021年以降の14インチまたは16インチのMacBook Proなら、120Hzで表示されます。そのMacBook ProのProMotionディスプレイ本来のリフレッシュレートです。スクロールもウインドウの移動もマウスポインタも、MacBookを単体で使うときと同じくらい滑らかです。ほかのMacBookでは、一般的な外部モニターと同じ60Hzで表示されます。

接続中の、送信側のMacBook Proに表示された英語表示のDisplayBridgeのウインドウ。受信側のMacBook Pro 16への緑色の線に、Thunderbolt、40Gbit/s、4112×2656、132fps、32msと表示され、輝度と音量のスライダー、Disconnectボタンがあります。
接続中の、左のMacBook ProのDisplayBridgeウインドウ(英語表示):Thunderbolt経由で、4112×2656ピクセルを毎秒120フレーム以上で送っています。

必要なもの

  • macOS 13 Ventura以降が動き、Thunderbolt 3または4を備えたMacが2台。ディスプレイとして使うMacBookは、Appleシリコン搭載のMacBookならどれでも構いません。2017年以降のIntel搭載MacBook Proや、2018年以降のIntel搭載MacBook Airも条件を満たしています(これらのIntelモデルはまだ検証していません)。
  • Thunderboltケーブル、または40Gbps対応のUSB-Cケーブル(USB4)が1本。普通のUSB-C充電ケーブルは、見た目は同じでも使えません。プラグの稲妻マークや、パッケージの「40Gbps」「40Gb/s」の表記が目印です。Amazon.co.jpなら、40GbpsのUSB4ケーブルが1,191円から買えます(2026年10月12日時点)。
  • ライセンスは作業に使うMacの分だけ:7日間の無料トライアルのあと、税込29ドルの買い切りです(2026年10月12日のレートで約4,590円。お支払いは米ドルで、円への換算はカード会社またはPayPalが行います)。映像を表示するMacBookにはライセンスが一切いらないので、古いMacBookを追加の費用なしで2台目の画面にできます。

設定の手順

手順はiMacの場合とまったく同じで、5分ほどで終わります。

  1. DisplayBridgeをダウンロードし(リンクをクリックするとすぐにダウンロードが始まります)、両方のMacにインストールします。
  2. ローカルネットワークへのアクセスについてmacOSの確認が表示されたら、「許可」をクリックします。
  3. 作業に使うMacで画面収録を許可します。アプリの「システム設定を開く」ボタンで、設定の画面を直接開けます。ディスプレイとして使うMacBookには必要ありません。
  4. 2台のMacをケーブルでつなぎます。数秒で、DisplayBridgeの「受信側のMac」のリストにもう1台のMacBookが表示されます。
  5. 「接続」をクリックし、「システム設定」>「ディスプレイ」で2つの画面を配置します。

それぞれの手順は、画面写真つきの手順ガイドで詳しく説明しています。

知っておきたいこと

  • ディスプレイ側のMacBookは、電源を入れて開いたままにします。映像を受け取る側なので、スリープさせず、ログインした状態でDisplayBridgeを開いておく必要があります。
  • MacBook自身のデスクトップは、裏で動き続けています。ディスプレイ側のMacBookでEscキーを押すか、もう1台のMacで「接続解除」をクリックすれば、すぐに元の画面に戻ります。
  • ディスプレイ側のキーボードとトラックパッドでは、もう1台のMacを操作できません。DisplayBridgeが送るのは映像と音だけで、キーボードやトラックパッドの操作は相手のMacに送りません。操作は、作業に使うMacのキーボードとトラックパッドで行います。
  • 長時間使うときは、ディスプレイ側のMacBookを電源アダプタにつないでください。何時間も映像を表示していれば、ほかの作業と同じようにバッテリーを消費します。
  • 2台のMacBookを同時にディスプレイとして使うこともできます。ケーブルは1台につき1本ずつ必要です。

まとめ

どちらのコンピュータもThunderbolt搭載のMacなら、MacBookは優れた2台目のモニターになります。ケーブル1本で、Retina解像度のまま非圧縮の映像と音が届き、最近のMacBook Proなら120Hzで表示できます。Windowsパソコンと組み合わせるなら、Luna DisplayかDuet Displayを選ぶことになります。ゲーム機のモニターとしては、MacBookは使えません。

お手持ちのMacで試すなら、DisplayBridgeをダウンロードして、7日間の無料トライアルで確かめるのがいちばん簡単です。ディスプレイとして使うMacBookには、ライセンスは一切いりません。

よくある質問

MacBookをPS5やNintendo Switchの画面として使えますか?

使えません。MacBookには映像入力がなく、HDMIやUSB-Cのポートは映像を出力するだけです。回避策としては、USB接続のキャプチャーボードと表示用のアプリを使う方法があります。ゲーム機の映像をウインドウに映せますが、遅延ははっきりわかります。DisplayBridgeはMac同士をつなぐアプリなので、この用途には使えません。

MacBookをWindowsパソコンのサブディスプレイにできますか?

DisplayBridgeはMac同士専用なので、できません。Luna DisplayとDuet Displayは、Windowsパソコンをメインに、Macをディスプレイにする使い方に対応していますが、映像は圧縮されます。

SidecarでMacBookを2台目のディスプレイにできますか?

できません。Sidecarでディスプレイとして使えるのはiPadだけで、macOS 26でもそれは変わりません。「コントロールセンター」の「画面ミラーリング」には、ほかのMacもiPadと同じリストに表示されますが、Macを選ぶとMacへのAirPlayが使われ、ワイヤレスで圧縮された映像になります。ケーブルで非圧縮のまま映すには、DisplayBridgeのようなアプリが必要です。

ユニバーサルコントロールを使えば、MacBookが2台目の画面になりますか?

なりません。ユニバーサルコントロールでは、1組のキーボードとトラックパッドで2台のMacを操作できますが、それぞれのMacには自分のデスクトップが表示されたままです。片方のMacのデスクトップを、もう片方の画面まで広げるのがDisplayBridgeの役割です。

古いMacBookを2台目のディスプレイにできますか?

DisplayBridgeなら、Thunderbolt 3を備え、macOS 13 Ventura以降が動くMacBookをディスプレイにできます。2017年以降のIntel搭載MacBook Proや2018年以降のMacBook Airも含まれますが、これらのIntelモデルはまだ検証していません。macOS 13が動かないもっと古いMacBookはAirPlayの受信もできませんが、Luna Displayなら2011年以降のMacをディスプレイとして使えます。

ProMotion搭載のMacBook Proをディスプレイにすると、どのくらい滑らかですか?

120Hzで表示されます。そのMacBook Proを単体で使うときと同じリフレッシュレートです。対象は、ディスプレイとして使う2021年以降の14インチと16インチのMacBook Proです。ほかのMacBookでは60Hzで表示されます。

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